猿、疲労困憊

猿には8ヶ月になる息子、小象がいる。象そっくりである。

猿が産んだとは思えないほどでかい。小象なのだからしょうがない。

子どもらしく猿の周りを駈けずり甘えてくる。いとおしのは娘と同じなのだが、如何せん重い。移動させるとき以外はそうそう抱けない。それでも猿はかいがいしく世話をする。愛する家族だ。

ここに来て小象は初めて病気になった。高温が続きぐったりとしているかと思えば辛さでかのた打ち回る。病気の象は手に負えない。大きいのも、小さいのもだ。ご飯も食べないし、水も飲まない。

猿は口が開くのを待ってスポイドで水を入れてやる。入れすぎると鼻から噴水となって出てくる。顔も寝巻きもべたべたにして猿に絡み付いてくる。辛いのだろう。でも前足でけられると猿も泣きたくなる。

猿も子象ももう何日もゆっくり寝ていない。

猿はカウチでうとうとしながら「象の子はやはり象だった。猿のように繊細な象というのはなかなか生まれないものだなぁ。」

と思うのだった。

また壁の向こうでパオーと元気のない叫びが聞こえる。猿が見えなくなるととたんに泣き始める。トイレにもいけない。こんな時期に風邪なんて、、、もう春は目の前なのに。

峠は今夜かな。

元気になったら庭で遊ぼう。

と猿は小象を抱き上げながら思った。

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象はだませない

象は肉と芋が基本の典型的カナダ象である。そして恐ろしく好き嫌いが多い。さらに100キロを超えている。鬼門のクリスマスを超え今では体重計に載るのを拒絶している。

猿は象の体重を少しでも減らすために目に見えないところで苦労をしている。脂肪分の多いものを止めてたんぱく質の多いものにするとか。量をたくさん食べようとするときには「キッキー」と一声かけてとりすぎを伝えている。

何しろ太るものとミッドナイトスナックが好きなのだから手のつけようがない。特に私がカロリーの低い料理を出した後などは必ずデザートを食べて元を取ってしまう。

昨日、食後にコーヒーを作ったとき、にこっそり砂糖をスプレンダ(カロリー0)にしたら、ぐびっと飲んで「味が違う、何だろう砂糖が足らないかな?」といってさらに砂糖を入れられてしまった。

ちっ

猿の苦労も知らないで、、、

今夜は牛肉をいためる前に一度茹でてやろうかなぁ。


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猿も木から落ちる。

猿はよく料理をする。特に冬。みんながおいしそうに食べてくれる顔を見るために今日もいそいそ作っている。

月に何度かはキチンは工場状態になり大量の保存食を作る。

が、ときどきすごく恐ろしいものを作ったりもする。ハイ、大量に。

猿は今回のすごい味のしたものを紹介したい。

人づてに聞いた材料は

小麦粉と水と塩をこねる。

大根をグラインドして塩してしぼり水分を抜く。
コリアンダーをたくさん

スパイスとして
ドライコリアンダー、クミン、唐辛子

大根、コリアンダー、パイスと塩を入れてよく混ぜる。

麺棒で薄く広げたドウに具をサンドイッチしてフライパンで焼く。

おいしそうでしょう。

それが、この世のものとは思えない味だったんだなぁ。

塩が独立してて、大根の歯ごたえと生地が全くマッチしていなくって。
イヤーまずかった。

まぁ、これは無かったってことで、
次ぎ行きましょう。

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象というものは

象と猿一家は現在ニューブランズウィックへ向かっている途中である。ミニバンを買ってから初めてのドライブで象も珍しく運転には慎重である。ティムホートンズのコーひーをぐびぐびっと鼻からすすっている。

10日以上の滞在にもなるこの旅では準備にとても時間がかかった。と猿は思っている。下準備に抜かりのないのが猿の自慢なのだが小象が出てきてからというもの忙しくてなかなか思うようには行かない。

それというのも、、、ため息、、私は世の中の象に訴えたい。だから象がこの世を支配しているのだ。長い間猿には選挙権も与えられなかった。

 

猿のいいところを上げよう。一概に小回りが聞いていろんなことを深く理解し、先のことが読めて転ばぬ先に杖をどうやったら効率的につけるか熟知している。

たとえば今回の旅行、11時間のドライブだったら3人でどれくらいの食料を食べやすい形で準備するとか、何枚のDVDを娘の気を紛らわすために準備するとか、どれくらいのオシメを取替え用に準備するとかそうゆうことはお茶の子さいさいである。

スノータイヤがいかに安全であるか知っているのももちろん猿。

 

象のいいところは、猿の要求に文句を言わず言われたものを出発前にバンに詰め込むことができ、11時間居眠りせずに運転することが出来る。

 

ただ、必要と思っていないからか、これが象の限界なのか、もちろん基本脳みそ構造が違うということが大前提なのだが、準備ということが出来ない。スノータイヤでさえいらないと思っていた。

 

準備するのはせいぜい自分のパンツくらいである。スノータイヤも結局私が町中のタイヤ屋に電話をしてそこそこのタイヤを探し見積もりを出し予約までした。出発準備は細かく準備して段取りよく並べておいて、バンにのせる際もこれはこうでと説明した。が、象は段取りを理解しないのでわさわさとつかんでドカンとミニバンに投げ込み、車内はサルの繊細さは見事に消し去られている。そして象は「俺ってすごいだろう」といった顔をしている。象の顔には満足の表情があるのみ。

 

仕方がない、猿にはこれだけのものを移動するだけの体力は残っていないのだ。昨夜だって小象と娘に計5回も起こされてしまっていつ寝たのか覚えがない。

 

でも結局象が安全に私たちをNBまで運び、母象父象は喜んで迎えてくれて丸く収まるのだ。象は深く物事を考えるわけでなく体力勝負で仕事をなし終え、みんなに感謝されるのだ。

 

ちぇっとおもいながらも私も感謝してしまう。また彼の思うようにことが運んでしまった。

 

猿は「ふん、私は縁の下の力持ちでいいもん」

 

あ~あ、時間をかけた下準備もあまり役に立たなかった。とちょっとしおれてみる。

 

でもこれは猿の性格なのでしょうがない。また役に立つかどうかもわからない下準備をクリスマスのためにこつこつ始めてしまった。

 

猿はきっとこうやってこつこつ下準備をしているという猿自身に惚れているに違いない。

それでいいのだ。と小象と娘がすやすや眠る車中でそっとおもった。

メリークリスマス

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象、怒りで床が揺れる。

月曜日、午後3時、ディッシュウォッシャーをインストールし始めてすでに6時間が立っている。インストールしているのは、、、象。

象は力持ちではあるが器用ではない。電気コードとパイプの接続を必要とするこの作業は象にとってはかなり緊張するものらしい。パイプが抜けないといって床を踏み鳴らし、接続するコードがわからないといって台所を行ったり来たりしていた。

娘と小象がかわるがわる泣くので猿もあまり手伝うこともできず、象が床を抜きはしないかはらはらしていた。

4時を回るころ、すべての接続が終了し、後はディッシュウォッシャーをカウンターに埋めるだけになったときに、うちのキッチンカウンターは一般の家より半インチほど高く設定していて、新しいディッシュウォッシャーの一番高い設定でも届かないことがわかった。もう一度取り出して奥の足に何か下駄のようなものを履かせて高くしなければいけない。それをするには接続したパイプの2本をはずさなければならない。それに気がついた象は

パオ~~~~~~!!

F言葉を撒き散らし怒り狂った。朝の9時からご飯も食べずの作業で疲れきった象はキッチンが悪い、ディッシュウォッシャーが悪い、ツールが足らない、今にもカウンターを壊さんばかり。

猿は一目散にガレージに駆け込み、木を電動のこぎりで切り、あっという間に下駄を作りパイプをはずして足かせを埋め込んだ。

俺は猿がいないとディッシュウォーっシャーもインストールできないと少し落ち込み気味ながらも夕方5時に作業を完成させた。

猿は「もし次があるなら、象がどんなに大丈夫といっても120ドル払って業者に来てもらおう」と堅く決心した。

娘も猿も象の怒りにおびえた一日でした。

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象、母象の逆鱗に触れる

象はオンラインゲームが好き。かなり依存している。猿が産後苦労しているのに象は朝方までゲームをしているもんだから田舎から手伝いに出てきた母象が昨夜怒り狂った。

「パオ~~~!!!」

今朝の象は朝の7時半から起きて家のために動き回っている。猿がどれだけ言っても聞く耳をもたなかったのに母像の影響はでかい。

ありがとう母象!

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小象誕生

http://norikopaget.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_23cf.html

小象が誕生した。象は狂喜乱舞し、娘は動揺している。小象は象にたいそう似ていてほほえましい。すでに世間の荒波を知ってか、始終怒ったような顔をしている。

娘は動かない小象を何とかしようと口に指を入れようとしたり頭をなでたりしている、生まれたては動かないものだということを猿は彼女に理解させるのに苦労している。

これが猿と象の家族である。これ以上にもならないしこれ以下にも当分はなる予定がない。

猿は産後のひだちを気にしながらもやはりかいがいしく象の世話をしている。性分である。娘は自分の居場所の再確認をするべく猿を抱きしめ象にからまり、自己主張を忘れてはいない。小象が出てきてもなお娘だけは私の中では人間である。

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象のハナイキ

私たちのインフルエンザは鼻水と咳のみまで回復した。つまりうちでは四六時中誰かが鼻をかんでいる。象がテレビを見ながら鼻をかんで「シェっ、アゲイン」と一言。どうしたの?と聞いたらどうやら彼はハナイキが強すぎていつも鼻をかむとティッシュを破って鼻水がべとっと手につくんだそうだ。象らしくって笑ってしまった。その手で私に触るなよ。

今度は象用のティッシュ買わなきゃ。

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動物観察

私は今の旦那と出会ってから時々私たちを動物にたとえてみる。いつもそれは旦那が象で私がサルなのです。彼はまさに象のようにのっしりとしていて力を発揮するとき意外はのそっとしている。私は彼の周りを「きっき~」といいながらかいがいしく世話をしている。ここ1年の彼の力の見せ所は去年フェンスをつけるために庭に19個も1.5メートル級の穴を掘ってくれたところ。うん、象並みの働きぶりだった。冬場は見せ所がないのでのそっとしていてまたちょっと大きくなった。象はコーラをよく飲むし、食べ物に関してはだめといっても聞かない。典型的なカナダ象なのだ。

娘が生まれたが彼女はいつも人間で象と猿に育てられていると想像しているので彼女は動物にたとえられたことはまだない。いつも象によじ登り猿を抱きしめてすくすく成長している。象も猿も娘を愛してやまない。そんな中、実は猿はこっそりどうやったら娘にコーラは危険飲料であるかを脳裏に植えつけるかを日々考えている。象は娘と一緒に夕方のアニメを見るのを楽しみにしている。象は必要以外の物事は深く考えない。でもそれは私たちの関係においてとてもいいことなのだ。

象の世話をするのは小さい猿にとっては楽なことではない。背中が痛いといえばたたく範囲はでかいし、風邪を引かれると咳で床が揺れる。好きなご飯は終わりなく食べるが気に入らないと見向きもしない。

近頃猿は二人目の子供を身ごもった。どうやら二人目は小象らしい。私は小象には猿の器用さと俊敏さをもって生まれて欲しいと願うばかりである。そして大象の世話を手伝って欲しい。

そんなに甘くはないだろうなぁ。2頭の象で床が抜けませんように。

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